イタリア産ブルーチーズ「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」の味わいと風土に迫る
イタリア北西部ロンバルディア州に生まれたブルーチーズ「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」とは
イタリア北西部ロンバルディア州を知る
アルプスのふもと、北イタリア平野の中央に位置。平野と丘陵、水脈に恵まれた地形。イタリア最大の人口を抱える州。ポー川流域にパダーナ平野が広がる。州都はミラノ、他にもコモ、ベルガモなどの都市があり、観光・体験スポットが充実。商工農業ともに発達したイタリアでも最も豊かな州。面積が大阪府の12倍、人口が大阪府の1.14倍。気候は、典型的な大陸性気候で、冬の寒さと夏の暑さが厳しい。
ドルチェをもっと詳しく
種類 | ブルーチーズ |
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産地 | イタリア北西部ロンバルディア州 |
原乳料 | 牛 |
熟成期間 | 最低2-3ヶ月 |
特徴 | ブルチーズなのに甘く、しかし程よい刺激も |
上あごと舌ですりつぶしながら溶かすと粘りと甘みがまとわって香りが鼻から抜ける。
チーズ大国イタリア
イタリアでは、料理やデザートに欠かせない存在のチーズ。ピッツァやパスタ、ティラミスなどにさまざまな種類のチーズを加える。日本にも「だし文化」があるようにイタリアの食文化また食卓には「チーズ」が定着しているのだろう。
チーズのみならずエスプレッソやワインが有名なだけにイタリアンからはものすごく高貴な印象を受ける。
参照資料
https://jp.trip.com/travel-guide/destination/lombardy-21188/
最後に
ドルチェもピカンテも双方ともに赤ワインと合わせやすかった。塩気と刺激はピカンテが青カビの繁殖を見てもわかるように強く、やはりドルチェは甘みがあってこれまた面白い。どちらも好きだしおいしいからリピートするのは間違いない。ただそのまま食べる以外のアイデアが脳裏に浮かばないから初心者なりに楽しんで舌鼓を打ちます。
イタリア産ブルーチーズ「ゴルゴンゾーラ・ピカンテ」の味わいと風土に迫る
イタリア産ブルーチーズ「ゴルゴンゾーラ/ピカンテ」の味わい
ナチュラルチーズの選び方
少し大げさな見出しかもしれない。しかし、下記はチーズ選びの際の肝になる。
各国の地域の工房や工場のおいてしかと生産された本物のチーズを食べたいというときの目安にしているのがマークの有無。
チーズに限らず原産国イタリアの輸入製品のパッケージにこういった認証マークがあるものを目にした方はいるでしょう。
DOP以外にもIGPといった青色の認証マークがついています。
パッケージをつぶさに見て買う人ならどこで輸入品か国内加工かは一目瞭然ですよね。
ピカンテのチーズの種類とは
青カビを繁殖させ熟成させたものを「ブルーチーズ」と呼び、成形前に青カビをつけるため、外部から熟成する白カビタイプと異なり、内部から熟成していく。そして青カビの繁殖には酸素が欠かせないためチーズの内部にわざと隙間をつくって青カビの繁殖を促すそう。また、ゴルゴンゾーラは世界三大ブルーチーズの一つに該当し、残る二つはフランス産「ロックフォール」、イギリス産「ブルー・スティルトン」であり、代表的なブルーチーズたち。
ピカンテの産地や特質、そして風土を知る
イタリアのロンバルディア州が原産地。
イタリア最大の人口を抱え、ポー川流域にパダーナ平野が広がる。「ゴルゴンゾーラ」「タレッジョ」「マスカルポーネ」など、やわらかいチーズの生産地らしい。1000年以上の歴史を持つゴルゴンゾーラは、辛口の「ピカンテ」、甘口の「ドルチェ」の2種類あるが、日本でゴルゴンゾーラといえば、ドルチェを指すことが多い。しかし、伝統的なのはピカンテのほう。
よくテロワールと表現されるチーズの風味に関係する産地だが、イタリア国内におけるナチュラルチーズの生産が盛んな地域の筆頭がイタリア北部だそう。かの地域には最大規模の山脈「アルプス山脈」がイタリア北部を覆い、3つの異なる風土からチーズの生産に活気をもたらす。まずは山岳地域、続いてその山麓地域、そしてポー川流域のパダーナ平野の3地域。生産地の風土によって味わいの特性や特質がもたらされる。
ピカンテの味わいとは
濃厚、刺激、ピリピリ、それら以外の表現方法がわからない。
見るからに青カビがぎっしり詰まっている。刺激の中に繊細さと洗練さがあるような、人で例えると、見た目職人気質風なのに柔和なの?!みたいな。
赤ワインならなんでも相性よさそうな味わいだし、食事と合わせるなら塩味、刺激がある分、甘い系統のものがいいのかも。
ピカンテもうまいけど、ドルチェもうまいんよなー。お手頃な価格のチーズばかりを手に取ると未開拓のチーズにありつけませんね。ワイン好きだしチーズも好きだし、しかしリーズナブルに抑えたい欲の壁をぶち破るのはいつになるのやら。とほほ。またチーズ食べてレポします。
【イタリア産/モッツァレラ・ディ・ブーファラ】イタリア南西部のカンパーニャ州で生産される水牛製のナチュラルチーズ
長らくチーズから離れている生活が続き、更新が途絶えていました。
ようやくチーズを食べたのでそのネタ記事を書くのですが、食べてから1ヶ月余り経過しております。
なので記憶を辿って書いていることを承知でお読みいただければ幸いです。
先月、スーパーで割引価格で売られていたモッツァレラを発見。
全国的にモッツァレラは牛乳による生産が主流だそうで、私も長らく牛乳製のモッツァレラを食してきた。
ようやく水牛製のモッツァレラ、いわば本場のモッツァレラチーズを食すときが来た!
ピッツァとピザくらい別物と言え、モッツァレラでも区別がつく品種ですが、実際に食べてみた感想を以下に述べます。
ついに本場イタリアの水牛製のモッツァレラチーズを食すのですが、その前に地理的に生産国をおさらいしましょう!
パッケージに明確に表記されている「Mozzarella di Bufala Campana」
個人的に大事にしているのが生産されるチーズが「どこ」出身なのか。
この横文字をヒントに今回のモッツァレラを探っていきたい。
カンパーニャの場所がイタリアという大枠で理解できても詳細な場所がピンとこないので地図を以下に掲載します。
ここらしい。
自分調べによるカンパーニャとは、ベスビオ火山やナポリ湾など自然環境が美しいナポリを中心地に据えるイタリア南西部の州だそう。
マップではナポリを中心とする地名が赤枠で囲まれ、その内部全体がカンパーニャ州を指すと推測。
続いてはチーズ本を参考にMozzarellaの詳細に触れていきます。
モッツァレラをもっと知る
上記の本とはこちらの本です。
いつもチーズを食べる際には各項目を開いて念入りにチェックします。
そうすると単純なチーズライフに「違う感覚」が湧いて割と楽しめます。
モッツァレラのページの中で印象的な言及を挙げるならば、独特のシコシコとした歯応えですかね。
パスタ・フィラータという製法がその食感を作り出しているので生産者の労力に感謝です。
熟成期間がなく、初心者でもチーズづくりに最適なナチュラルチーズなのがモッツァレアですが、再三申し上げると「牛乳と水牛乳」の違いは分けて考えておくべきですね。
あの本を参照して耳寄りな情報を皆さんに伝えたいのが「鮮度が味わいを左右するから購入前に製造日をチェック」するといいそうですよ。
「作りたてが美味しい」というコピーはあながち間違っていないようです。
気になる味わい
舌触りとサクっと感と柔らかい甘みと酸味が沼!
そのまま食べても美味しいし、生サラダに散らしたり、食パンのトッピングに加熱してもいいし主役にも副役にもなれる万能型の食材って感じで最高した!
自分が食べたものが「割引価格の期限スレスレ」とは言え、劣った味わいには感じず、普通に美味しくてバクバク食べる手が止まらない。
魚介系よりは肉系の濃厚なパンチある料理のトッピングにあうのかな?
ピッツァ、ステーキ系、サラダ、生ハム、パンなどに使えて汎用性が高いんじゃないか。
再食したい
「チーズはマジで最高にうまい」と宣言を添えて終わろうと思う。
高いか安いかの基準は置いて、再食したいか否かの二択はもちろん前者の食べたいになる。
自分の味覚に適合する味わいだし、水牛製と牛製の風味や食感など差異がまだ理解できていない分、食べ比べる価値はある。
BBQシーズンが迫り、コストコやスーパーでの食材の買い込みが徐々に待ち受けているが、そこにモッツァレラチーズが「人間の脳裏に働く食べたい」という思惑の中にどれほど割って入ってくるかも楽しみ。
ただ誰もがやっている食べ方を真似るのは嫌いな性分で、それに類似した事例が小学生時代にあった。
習字のバッグをなぜか男子一人自分だけ「赤色」を選び、登校時に各生徒から視線を向けられる運命にあった。
自分しか楽しめないレシピとか味覚を信じて「チーズ×スイーツ」の味わい方を実証していこうかな。
種類別ナチュラルチーズ「クリームラムレーズン」は期待値が大きすぎた
旨そうな見た目
夕方どきのダイエーのチーズコーナーの一角に見つけてしまった「見た目にも美味しいそうなチーズ」
発酵食品コーナーから一目散にその場所へ向かうと、目に訴えかけていた30%オフのシール。
定価と割引価格の二つを天秤にかけて購入したのは割安な方のレーズンチーズ。
2、3日前から「食べてみたい!」と内心ふつふつとしており、割引シールを見て購入の意志が固まった。
食べたことがないから美味しいかどうかは分からないが、自分にとってはとても美味しそうに見えた。
食べたい理由がもう1つあって、それが「ハイボールと相性が良さそう」っていうだけの理由。
商品名が「サントリーウイスキーローヤル」というウイスキーを祖父から授かり、炭酸水で割るハイボール、そのままショットなど飲み方を変えて堪能しているのだが、香り高いウイスキーだけに食事にも調和するのではないかと考え、このレーズチーズに至った。
これが前出のウイスキーで、アルコール度数は43%。
印象高いのは、メイプルシロップ系の甘い香りの勢いが凄まじい!
ハイボールとして飲んでいると、なぜか勿体無さが脳裏に浮かんだ。
ロックで飲んで本来の味わいを再度体感するつもり。
いざ食べてみると
正直な体感を共有したいので本音で。
期待値が高すぎて、味気なかった。
もっと衝撃が走るほどの味わいを求めていただけに興奮度の尻すぼみ感が否めない。
視覚へのインパクトは強いが、味覚へ手渡すとさほどでもないっていうのが体感。
「予告はいいのに、本編はいまいちっていう感じがこのチーズにはあったなー」
じゃあ自分は何に期待を示していたのか。
そこに照準を向ければ自ずと答えが見えるかもしれない。
1分考えて導き出した答えは「レーズンの香りの脆弱さ」
レーズンもっと頑張って
商品名のレーズンの前に「ラム」と文字を当てるなら、もっと香りが欲しかったのが正直な意見。
これってラム酒に漬けられたレーズンの使用を意味しているよね?
しかし、裏の原材料には普通に「レーズン」としか書いてない。
ラムの文字はなくて、香料とだけ書いてあった。
もしかしてだけど商品名に印字されたラムという文字の正体が、香料という説?
ただ原材料にココナッツがあり、脳は路頭に迷っているよ。
次買うチーズは欧州産かな
なぜなら、添加物がないものを望んでいるし、めっちゃ美味しいから。
これまで食べてきたナチュラルチーズは、どれも美味しくて、食事との相性もハズレがないのが大きい。
100g価格も想定内のモノが多いし、品質認証マークも買いたくなるポイントになっている。
再度、成城石井のチーズコーナーから1,000円未満のナチュラルチーズを探したい。
※上記リンクは「自分が食べたものとは違う」ので誤解なきを
【デンマーク産ブルーチーズ】味覚に刺激を与えてくれるクセの強いダナブルー
長らく更新が絶えていたチーズブログですが再開です。
今回はデンマーク産より「ダナブルー」をご紹介します!
ダナブルーは手が出しやすい良心的な価格
世界三大ブルーチーズのダナブルーは、チーズ愛好家の身として外せないナチュラルチーズで、そのまま食べたり、ブルーチーズ独特の香りや風味を利用してはちみつをかけて食べたりと長年愛されたチーズとして愛好家には浸透していると考えていますが、クセや臭いが強烈なだけに生理的に受け付けない味覚や嗅覚の人も中にはいるでしょう。しかし「苦手だから」とか「臭いから」と言いながら跳ね除けてはもったいないというのが僕の見解です。一度だけでも「はちみつをたっぷりとかけて」ダナブルーを食べてみてほしい。色んな刺激がマイルドに緩和されてミルクの旨みと香りを味わえるので!
デンマーク北部のユトランド半島が原産地のダナブルーが海を超えて遥々と日本国内へ輸入され成城石井の店頭に並んでいたが、気になる価格は税込431円とワンコインで販売されおり、他商品を眺めてもダナブルーが1番に金額的に安価なナチュラルチーズだと踏んでいる。ナチュラルチーズはブルーチーズのみならず多分類に渡る品目があり、ブリー、ウォッシュ、ハードなどたくさんありますが、これまで店頭で見たナチュラルチーズ全般の価格を肌感で申し上げると「ダナブルー」か「ブリーの何か」が低いと考えています。自身のナチュラルチーズの価格が上昇する指標としては「製法」「熟成期間」「生産量」の3つで、歴然なのが熟成期間ですかね。成城石井にあった「ペコリーノ・ロマーノ」は熟成期間16ヶ月と24ヶ月の2商品があり、後者のチーズが割高に販売されていたので熟成期間は価格が高くなる指標としてあげられます。
お金をかけずに食べるにはそういった要素も交えて購買してもらうといいのではないでしょうか。
そのまま食べるか、はちみつか
基本的にブルーチーズは「そのまま」食べることが多くて、何かに付け合わせてとか何かに混ぜてとかそういったアイデアが何も思い浮かばない分、はちみつをかけるという単調な貯思考に重い悩まされています。貯メダルみたいに言ったけど表現方法も枯渇してて何て書けばいいかわからない。
とにかくそのまま食べる→はちみつかけるの2パターンを延々と繰り返して「うまい、うまい」と連呼している昨今です。食べ方が初心者すぎて一向に上級者コースへ進歩できていないのが悔やまれます。
あまりにも美味しいから矢継ぎ早に食べてしまい容量がすぐになくなってしまう恐れと発酵食品なので過剰に摂取してしまうとお腹の弱い自分はトイレ直行の危機があります。だから一回あたりの適量を維持して毎日摂取を心がけます。
過去にはダナブルー以外に「ゴルゴンゾーラ」「「スティルトン」「ロックフォール」などのブルーチーズを渡り歩き、欧州各国が生産するものを食して個々の味わいを楽しんできた中で、価格とか味わいとか衝撃とか総合的にダナブルーの購買頻度が高い記憶があります。また、買いたいものと言えば「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」ですかね。
ドルチェの比較対象になるブルーチーズがピカンテで、ドルチェは甘く、ピカンテは辛いのが特徴的な味わいでイタリア語でも同様の意味合いがあります。
農林水産省のデータより
農林水産省より公表された「令和2年度チーズの需給表の結果概要」からわかることは、国産ナチュラルチーズの生産量が4.7万トン、その約6倍を輸入している。世界各国からブルチーズも含めた全分類のナチュラルチーズの精鋭たちが国内へ集結している。
チーズは生乳に様々な工程を与え生産された加工食品であり、受注した企業は商品自体に手を加えることなく消費者の手に渡り、私たちの食卓へ並ぶわけだが「チーズ=欧州」という勝手に根付いた見解を払拭して、もっと国産チーズの認知度を向上させ、チーズ=北海道とか岐阜みたいな国産イメージを根付かせるにはどうしたらいいのか。もちろん欧州には歴史深いチーズ生産国という側面は認めるが国内にも美味しいチーズはあるし、チーズ工房を経営して独創性を持ち出して「チーズ愛」を全面に押し出す日本人もいると思う。
そんなことを言っている日本人の自分が買っている商品が海外からの輸入品だと考えると矛盾していて情けないが、他方では興味深いとも言えて、つまり、国内のチーズ市場は以前から開拓余地があると考えているし、生産量が時期に横ばいから徐々に上がっていくのではないかと思う。ただダナブルーの100g当たりの店頭価格を見ると500円未満、対して国産ナチュラルチーズの100g当たりの価格はダナブルーを超えて割高な印象は拭えない。
チーズが欧州の食べ物という考え方を取っ払うだけでもチーズへの捉え方とか意識は変わっていくし「日本でもチーズを生産している都道府県はあるんだ」と気づきを与えてくれる。
【追記:2021/11/16】
【追記:2021/11/17】
はちみつダナブルートーストを作ってみました。濃厚な味わいのチーズに柔らかい甘みのはちみつが相性良くて美味しかった!
【追記:2021/11/18】
カレーペーストを塗ってダナブルーをのせたトーストをつくって食べてみたのですが「うん、美味しいです」し、カレーに負けない強い香りと味わいのチーズが印象的でした。
お菓子マフィンにも好相性と考えてダナブルーを添えてみた。スパイス的な辛み成分よりも、はちみつやシュガーなど甘み成分を含んだスイーツ類がより相性がいいのかもしれない。
だからこれからダナブルーを他の食べ物に合わせるときは「甘い系」に照準を絞って実践していきたい。
【イタリア産ペコリーノ・ロマーノ】塩気が強いがリピートしたくなる羊乳の甘みとコク
さて、本日のナチュラルチーズは、イタリア産からペコリーノ・ロマーノです。
品質認証マークがパッケージに付けられた本商品は厳選な審査基準を満たし、原産国のテロワールを存分に味わうことができます!
それでは筆者が成城石井で見つけ購入したペコリーノ・ロマーノがどんなナチュラルチーズなのかを読者の皆さんにシェアします。
生めん羊乳が加工された塩気が強くミルクの甘さを感じるペコリーノ・ロマーノ
羊のミルクが様々な工程を経て完成したチーズがペコリーノ・ロマーノ
早速ですが気になる味わいについてお伝えしますと、濃厚でさっぱりとしたミルクの甘みが第一印象で、続いて塩味の強さがやってきました!
チーズ卸しで砕いた状態のものを食べたことが原因かは不明ですが、食感はどこかパスタやサラダのトッピングに使用するパルメザンチーズに類似していました。
「サクッサクッ」という歯で潰すような感覚が口内で確認でき、それと同時に上記の味わいが止まることなく続き、筆者にとっては好物のチーズとして新しく引き出しに追加された次第です。
また、香りに関してですが「なかなかパンチのある塩分系の刺激と強烈なチーズ臭」があったのです。
これまでの経験から他の対象物とチーズとの類似性を見つけ出すとすれば「海水が誤って口に入ってしまった」感覚が近いのかもしれません。
間違えて喉を通過し塩辛い水分を飲んだときの味覚と今回のチーズの香りが一緒のようでした。
これだけ塩分の刺激を強く感じられることの意味は熟成期間における工程で生産者たちが緻密に作業した努力の結晶ではないでしょうか。
単純に臭いとか塩辛いじゃなくて複数の刺激が続く中に羊のミルクの甘みや酸味が消されることなくチーズの中に生きています。
そのまま食べるならサイコロ状にカット、トッピングなら細かく卸して
サイコロ状カットは筆者視点なので信頼しないでください。
チーズに特化した雪印のウェブサイトでは、チーズの種類に応じた切り方が掲載され、ハードタイプに分類されるペコリーノ・ロマーノは「スライス状」がもっとも最適なカット方法とされています。
確かにロマーノは塩気が強いので分厚く切るよりも、スライスチーズのように薄いほうが塩分過多にならずに済むので!
筆者が試した切り方は、雪印に倣わないサイコロ状とチーズ卸しでミリ単位の細かさが際立ちました。
触ってみると固くてドッシリ感
塩分濃度の高さを考えると一度に多量を摂取することができないのがチーズ。
ロマーノは、160gに対して4.4gの塩分が含まれています。
どれだけ美味しくても塩分が多ければ適量を厳守しないと肉体と精神を破壊する恐れがあるのは周知の事実。
とかく毎日の摂取量を計算しつつバランスの取れた食生活の一品になるのがチーズだと思います。
ロマーノの見た目に着眼点を向けると、ずっしりとしていてアイボリー色と言え、また指圧して重力をかけても弾力を感じられずタイヤを触ったような厚さがうかがえたのです。
フランス産ロックフォールでは保存するためにラップで包んで冷蔵で保存してもチーズから水分が出てきてしまう。
しかし、ロマーノは極限まで水分を抜いて長期保存のために塩を用いており私たちが食べる段階では水気がゼロです。
そのまま食べているとベリー系のワインが飲みたくなります。
塩気の強い口内を潤すのに赤ワインがマッチする気がします。
最低熟成期間が半年から1年と長い年月をかけて生産される羊乳製のチーズは貴重ですね。
なんせ塩分が多いので塩分過多には気をつけつつチーズ食を堪能してください。
酸味が程よくアイスの甘みにマッチするので少しアクセントがほしい人にとってはペコリーノ・ロマーノを砕いてトッピングすると良いですよ!
ペコリーノ・ロマーノをこんなものにトッピングしてみた
はちみつマーガリントーストに上から砕いたペコリーノ・ロマーノを振りかけてみると美味しかった!
ヨーグルトにはあまり相性良くなかった。酸味が打ち消されたわけでもなく、チーズが行方不明になった。
サイコロ状にカットして、はちみつにくぐらせると完成。ミルクの酸味とはちみつの甘みがいい具合に!
チーズソフトがこの世にあるのを知っていたから実際に特製チーズソフトを即席でやってみると「超うまい!」の一言に尽きる。
甘いものに最適なペコリーノ・ロマーノはデザートのトッピングにも欠かせないアイテムと言える。
なかなか上部に砕いてのせるには技術面が必要だが、割り切って勢いよく溢れることを承知で振りかけてもらいたい!
【ベルギー産モッツァレラ】シカゴピザづくり
こんにちは、ナチュラルチーズ咀嚼速報です。前回の記事でご紹介した「ベルギー産/モッツァレラチーズ」が美味しすぎて朝食にお目にかかりたいならぬ、口にかかりたいということで、再度、成城石井で同商品の大容量版を購入しました。モッツァレラチーズを使って何を作ったのか、写真付きで皆さんにシェアします。
購入品について
megustanaturalcheese.hatenablog.jp厳密にはこの記事と商品が異なる大容量版を購入しましたが、チーズ自体は同じなのでこちらの記事を参考にしてください。
前回購入した商品と比べてスケールアップ!
パナソニックの旧社名「Nationalのホームベーカリー」でピザ生地をつくる
今もなお台所ではNational製の家電がフル稼働中です。収納棚で埃を被ったホームベーカーりを取り出しそそくさと材料のラインナップ。スキムミルク不足を牛乳のつぎたしと水量の調整で帳尻を合わせ容器にセットしスイッチオン。Nationalも馬鹿にできない仕事ぶりに感動です。
あとは薄く丸く伸ばせば生地が完成。
ピザソースに使えるトマト缶
カルディで取り扱いのトマト缶。「ホール」と「カット」の二種類あり料理に応じて代用できる。なおカルディではトマト缶、現在セールで販売中です。詳しくはウェブサイトをご覧ください。セール価格で88円です。(2021/02/13現在)
ピザソースに使うトマト缶はフライパンで、にんにくとツナを足して煮詰めると水分がいい感じに飛んで美味しく仕上がります。そこへケチャップを入れると味が締まります。これでピザソースの完成です。
失敗したシカゴピザ
専用の型にピザ生地をはめ長方形にカットしたモッツァレラチーズとトマト缶をそのまま入れて蓋をした。これが失敗の嵐でした。写真で見るとこんな感じ。バジルもかけました。
テレビでシカゴピザの映像見て「うわっ作りたい!」ってなって即やってみたものの料理は不得手。工程が整理できず台所で右往左往する始末。段取り悪いわ記憶薄いわでレシピ何回見たことか。何とか生地を包むまでこじつけてオーブンにIN。
焼き上がりまで待つ段階まで来ると「ワクワク」が勝ります。180度で25分という塩梅でどうなるか期待と不安が半々でその時を待っていました。
失敗しない作り方
試行錯誤の末、型から取り出した「シカゴピザ風」はこんな感じ。底の焼き目がまるでない。時間と温度がうまく機能しなかった。原因は温度か時間のどちらか。初挑戦はあえなく失敗に終わりました。一口大に切ってみるとこんな感じ。
モッツァレラが溶けなかった。終始固形のままで軽くやんわりしただけ。中からトマト缶の液体漏れ出すわ、生地が微妙にねっとりするわで散々でした。意気消沈で次回のシカゴピザは当分なさそうです。敗因は次の通りなので皆さんが「シカゴピザ作り挑戦」の際は参考にしてください。
- トマト缶はそのまま使わない
- 焼き時間と温度はレシピ通りを厳守
- ピザ生地は薄く
この3点を気をつければ初挑戦にして初勝利をあげられるでしょう。筆者は惨敗の結果となりました。
カットして冷蔵庫に保存している失敗作は再度トースターで焼き上げるつもりです。
また、何か作ったときには報告記事をあげますのでぜひ読者登録をお願いします。