ナチュラルチーズ咀嚼所

’’プロセス’’よりも断然’’ナチュラル’’な人の物語

ヨーグルトメーカーを使って自家製クリームチーズづくり体験

新着情報!!2023.11.5追記

新たにブログサイトをつくりましたので、そちらへお越しください!

 

初めて自家製ナチュラルチーズの家庭内製造を試みた模様を読者の皆さんに届けたい、そんな一心で投稿します。
今回は、製造加工が簡単で熟成しないナチュラルチーズのフレッシュタイプに属する「クリームチーズについてです。

クリームチーズ作りに必要な材料

  • 牛乳
  • 乳酸菌

まずはギリシャヨーグルトを作る(乳酸菌の力を利用する酸凝固を利用)

  1. 牛乳パック内のミルク量を900mlにし、そこへ乳酸菌(R-1など(オススメは液状タイプ))を入れる。
  2. 熱湯殺菌したかき混ぜ棒を使い、ミルク全体をかき混ぜる(※かき混ぜ棒無しの場合は、牛乳パックの片方を開封しそこから乳酸菌を注ぎ、液体がこぼれないように両手で振る)
  3. ヨーグルトメーカーにセットし、設定ボタンを押す
  4. 完成後、冷蔵庫で冷やす
  5. 適当な時間冷やしたのち、ホエーを取り除く作業をする(写真で説明)

*説明で用いたヨーグルトメーカーはこちら↓

所要時間

  • ヨーグルト作り
    • 9h(+冷蔵庫内で冷やす時間)
  • ヨーグルト完成後のホエー除去
    • 半日

凝乳からホエー除去の過程

クリームチーズの原料乳となる牛乳本体の写真

チーズ作りに不可欠な原料乳に選んだミルクは牧場うまれの牛乳です。

こちらはファミリーマートで購入し、価格は¥208(税込み)です。

写真上では、1~5の製造工程を全て終えてホエーを取り除く前になります。

次段階は写真でお伝えします。

容器に水切りカップをセットした写真

水切り段取りは非常に簡単です。

これをこうしてこうです。

ヨーグルトをペーパーフィルターに流し入れる様子の写真

このように牛乳パックから完成したヨーグルトを直接ペーパーフィルターに流し入れます。

注意点は、ホエーと水切りカップが触れないのがポイントです。

なので、容器が深いものの使用をオススメします。

アイリスオーヤマ・ヨーグルトメーカー】は付属品に容器ともに水切りカップがあります。

写真では水切りカップのみ使用し、別容器で脱水する様子です。

ただ当水切りカップを用いて全容量900ml分を一度で一気に脱水させることはできません。

全容量分のホエーを一気出ししたい方は別メーカーか市販の水切りカップの購入がベストでしょう。

ホエーを取り除く作業の写真

限界ギリギリ最大容量分をINするとこうなります。

こぼれ出ると元も子もないので限界値ストップはここらでしょうか。

一つ申し訳ないのが、㌘を計り忘れてしまいました。 

おおよそ500g前後ではないでしょうか。

水分を含める凝乳全体の重さです。

ヨーグルトを脱水する直前の写真

皆さんが食卓で馴染み深いヨーグルトから脱水過程を経て、ギリシャヨーグルトへと様変わりします。

言うなれば、水分を含まないヨーグルト、それがギリシャヨーグルトです。

さて、水分が抜けるとどのような変化を遂げるのかお披露目します。

半日かけて脱水を行うとヨーグルトはこのように変化します。

ギリシャヨーグルト

キュッとスリムボディ化したギリシャヨーグルトが誕生します。

おめでとう。

水分が完全に抜けてミルクのタンパク質と脂質が固まるとこのようになります。

つまり、

凝乳 - ホエー = 「ギリシャヨーグルト」

ギリシャヨーグルト + 塩 = クリームチーズ 

この式を成立させるため、ここへ加塩をしてクリームチーズが仕上がります。(申し訳ありません。加塩段階の写真を用意しておりません。)

そして、ここで疑問に浮かぶのがどのくらいホエーが抽出されたのか

半日もかけ脱水するが、いかほどホエーが出るのか。

お見せします。

ホエーの写真

こんなにです。

MAX脱水値で300ml出ました。

×2したので、結果500~600mlのホエーが出ます。

クリームチーズ作りにはホエーが不要なので、一旦冷蔵庫に保管しました。

 

(追加日:2020-04-28)

加塩中の写真と完成後の写真を追加掲載します。

ギリシャヨーグルトのグラムを計る最中の写真

ギリシャヨーグルトに加塩中の写真

クリームチーズ完成後の写真

 

余談:(後日、本意気で「リコッタチーズ を作ろう!」とホエーを鍋で加熱して浮き上がる脂肪分をすくえば、「それがリコッタチーズだ!」と意気揚々に実践したのですが全く固まらない。ただ、ひたすらホエーが沸騰するのみで終了しました。泣)

(捨てても勿体なく、牛への申し訳なさがよぎりスーパーを転々とし、探し見つけたホットケーキミックスの水分がわりに利用し、今朝、ホットケーキを作りました。)

ホットケーキ

ちなみに完成したクリームチーズを塗ってみました。相性良き。) 

クリームチーズが属する分類

熟成期間を持たないフレッシュタイプのチーズです。

他にもホエーで作るリコッタチーズ脂肪分を高めて作るマスカルポーネ、そしてクリームチーズマスカルポーネ同様です。

脂肪分を除去するカッテージチーズもフレッシュタイプに含まれます。

いずれもあっさりとして料理やお菓子に幅広く使われます。

参考書籍&家電

世界のチーズ図鑑

世界のチーズ図鑑

  • 発売日: 2015/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

最後に

熟成期間を持たない簡単で低コストなナチュラルチーズ生産をステイホーム期間に挑戦し、摂取して免疫力をあげましょう。

ですが、過剰摂取は塩分過多になるのでくれぐれもご注意を。

自家製ナチュラルチーズのメリットは、生産背景を知れることです。

普段スーパーで購入するチーズを普通に食べても、ただ美味しいで終わっていた食事が変わります。

フレッシュタイプで熟成期間を持たないとはいえ完成まで平気で丸1日かかります。

たった少量のクリームチーズの仕上がりにかける時間の待ち遠しさと実際に食す時の期待と喜びは特別です。

作る楽しさ、食べる喜びを感じて知識を付けて、メモする時間は非常に生産的です。

また、次回食べるナチュラルチーズの知識定着にこの経験が宿ります。

単語を覚え、実物を見、その正体は何かを知る。

それだけでも非常に価値がありました。

 

何よりもヨーグルトメーカーがなければ実践もくそもありません。

ワンタッチ操作でヨーグルトが完成する非常に面白い家電が食生活を豊かに変貌させた時間でした。


【追加日:2020-04-28】

デンマーク産青カビタイプのダナブルー記事はこちら↓

デンマーク産青カビタイプ・ダナブルーについて

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